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障がい児のための発語レッスン
~ことば音楽療法

 

 

ことば音楽療法」をご存じですか?

一般的に知られている音楽療法とは違い、発語や言葉の発達を目的とした障がい児のための音楽療法です。

 

「ことば音楽療法」は、日本語が持つ抑揚を活用し、言葉を全て音符に置き換え、メロディーを歌うように言葉を覚えていく

 

楽しいレッスンです。音楽が大好きなお子さんにぴったりの音楽療法です。

では、言葉の抑揚を活用するとはどういうことなのかをここで少しお話します。

日本で昔から歌い継がれているわらべ歌は、主に「ラソミ」の3音で構成されています。例えば「はないちもんめ」を例にとると、

♪「かーってうーれしーいはーないーちもーんめ」は

♪「ラーーソソーソソーソソーラソーソラーソラ」となります。

これはラとソだけで構成されていますね。

その他にも子供たちがお友達を遊びに誘うときに言う

♪「はーなーちゃん、あ・そ・ぼ」なども

♪「ラーソーラ、ソ・ラ・ラ」となります。

これは誰が教えたわけでもなく、口伝えで子供たちが覚えたものですよね。でも何故か日本人はこの音を使うのです。つまり自然に根付いている音と言えます。

このような音の構成は、日常に話される単語も同じで、

「りんご」→「ソララ」、「みかん」→「ラソソ」、

「くつをはく」→「ソラソソラ」、「あるく」→「ソラソ」

等となっています(但し方言によって異なります。)

これを用し様々な

 

単語や文章に音を付けて歌っていくと、結果的に自然な抑揚の言葉が発せられるようになってくる

 

いうわけです。

もちろん数か月でペラペラというわけにはいきません。私たち大人が外国語を習得するのに何年もかかるように、障がいのあるお子さんが言葉を正しく発するまでにはある程度の時間を要します。但し個人差もありますので、数カ月で周りの人から「発音がよくなったね」と言われる子もいれば、「あいうえお」を言うまでに4、5年かかる子もいます。

言葉の臨界期(ネイティブのような発音を身に付けるための学習期限)を考えると一日も早く始めることをお勧めしますが、中学や高校から始めたお子さんにも効果が見られますので是非一度ご相談ください。

レッスンは

 

ピアノの伴奏に乗せて、マラカス、カード、100玉などの教材を使いながら進めていきます。

 

訓練のような辛さがなく楽しく続けられるので、言葉数が少ないお子さんが「つぎ、たのしみ。」とつぶやいて帰っていくこともあるほどです。

「ことば音楽療法」は発語がないお子さんだけでなく、以下のような問題を抱えているお子さんにもお勧めです。

発語はあるが不明瞭

・早口で何を言っているか伝わりにくい

・単語をシラブルではなくひと塊で言ってしまう

・単語でしか意思表示をしない(文章でで話せない)

・口の閉まりが悪くよだれが出やすい

・具体物の数と文字の数字が一致していない

(「🍎🍎🍎」と「3」が同じであるということが理解できていない)

・九九がわからない

・時計が読めない

・お金の概念がわからない

               etc.

詳しくお知りになりたい方はことば音楽療法HPfacebookもご覧ください​。

障がい児のための歌レッスン

~歌とことばのレッスン​​​ 

 

ことば音楽療法レッスン、支援学校、障がい者施設で多くの障がい児・者と関わり、歌の力がいかに素晴らしいかを痛感しています。

「ちゃんと歩いて!」と言うと踏ん張る子が、バレエ曲やオペラの曲をBGMのように歌ってあげるとリズムに乗って歩き出したり、床に座り込む子にリズムのある掛け声を掛けてあげるとさっと立ったり…。口ずさんでいる曲を一緒に歌ってあげると楽しそうにしてくれたり、もっと歌ってとせがんできたり…。

歌を通して様々なコミュニケーションが取れることにより、お互いのストレスが軽減されるようにも思います。

そんな歌の力を、歌のレッスンという形でお伝えできればと思い、このレッスンを開講しようと決めました💖

 

 

お隣りで歌ってあげると笑顔が増え、イヤイヤも減り【自発的に動いてくれる​お子さんがいます。

 

歌うことで【口の周りの筋力】がつき、その結果【嚥下力】【発語・滑舌の発達】を助けることが期待できます。よだれが出にくくなり、食事が上手になると将来の可能性も広がります。

ピアノの音を聞くことで【聞く力】を養い【集中力】を伸ばすきっかけになります。

【リズム感】が養われることで、音節をきちんと区切った正しい発語(単語を勢いで一気に言わずに1音1音丁寧に発音する)に繋げることができます。

童謡、アニメソング、歌謡曲など好きな曲を歌って楽しい時間を過ごすことで【ストレスの軽減】を目指します。 

 

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